2015年07月

どうして外貨商品を持つのかな?

田中唯はかり

一昔前では「海外」は特別な存在でしたが、今や、とても身近な世界になってきましたね。
夏休みに海外旅行をするのも、高校の夏休み課題で1ヶ月留学することも、国際結婚も、結構身近になっています。

生活面以外でも、海外は身近になってきています。
外貨預金や外貨建て保険など、周りの友達にも、これらの商品を利用している人いませんか??

さて、ここで一つ質問です。
「どうして、外貨預金や外貨建て保険などを購入しているの?」

恐らく、多くの人の回答は
「円高の時に契約して、円安になったら解約する。そしたら、ちょっともうかるから」
ではありませんか?

残念ながら、外貨建ての商品を儲ける目的で使っているのなら、それは間違いです。
「円の価値が大幅に目減りするようなことがあったときのために、自分の資産の一部を外貨で持っている。」
という回答であれば正解になりますが。

では、そもそもなぜ外貨ではもうからないのか。
それは、円安になるのか円高になるのか、将来のことは誰にも分からないからです。

まず、円安円高とはどういうことかを説明します。

1ドル=100円 → 1ドル=150円  これは円安
逆に1ドル=100円 → 1ドル=80円  これは円高

一見すると、1ドル=100円が150円になっているので、円高のように思えますね。
でも、1ドルを交換するのに、50円多く払うため、相対的に円の「価値」は安くなっています。
ある特定の物(ここではお金ですが)がたくさんあると、その物の価値は下がると考えてください。

もっと分かりやすく身近な出来事で説明してみましょう。
 
例えば、京野菜の加茂茄子。
1個600円前後で販売されています。
もし加茂茄子がどの農家も作れてどこのスーパーで売られるようになったら、希少価値が下がるので、値段は下がってくるでしょう。

お金もこれと同じ考えですね。
1ドル=100円から150円になったら50円多く払うことになるので、円の「価値」が安くなる。
だからこの場合は円安ということです。

円安になるのか、円高になるのかは誰でも「予想する」ことはできますが、その「予想を当て続ける」ことはできません。
たまたま数回当たったとしても、それは運が良かっただけで、いつか必ず外れる瞬間が来ます。

そう考えると、一つ目の理由が分かりやすくなって来ませんか?
契約時よりも円安になった時に解約すれば儲かるという理屈は通用しないのです。
だって、解約する時に円安になっているなんて、誰にも分からないからです。
外貨商品を「儲ける目的」で購入するのが間違いだっていうのが分かってきましたよね。

預金も保険も自分の大事なお金を投入しているのです。
儲けようと思って外貨商品を使っていたら、儲からなかった時に絶対後悔してしまいますよ。


利用するからには、正しい知識と理由を持ってこれらの商品を使うべきではないでしょうか。

あの頃に戻れたら

一度や二度はみなさん思ったことありますよね??

「あの頃に戻れたら」って。

田中唯_タイムマシン

 
学生時代…
中間期末テストの勉強をしているときに
「もっと前から勉強してたら一夜漬けなんか
しなくていいのに!
ここの授業、もっとまじめに聞いとけばよかった~。
あ~戻りたい。。。」
なんて後悔することもしばしば。
 
何が言いたいのかというと、
「時間は戻らない」ということです。
つまり、過去には戻れないということ。
そんなこと分かってるわ!
と思うのですが、
案外人間は同じ過ちを繰り返します。
 
テスト勉強をもっと前からやっておけばよかった、
あの授業をもっとまじめに聞いておけばよかった、
と思っていても、次のテストの時には
また同じように思うのです。
 
両親も、同じ経験をしているからか、
よくテスト前には
「時間大事にしろよ~
 点数悪かったら後悔するぞ~」
と言っていました。
 
人生において、
時間ほど失ったら戻らないものはないのではないでしょうか。
人間関係は壊れても修復可能だし、
愛だって、冷めてしまってもまた復活することはありますね。(まれにですが)
でも、時間は過ぎたら絶対二度と戻りません。

私は、家族や友達から助言や忠告を受けると
即、「分かってるよ!」となるんですが、
この時点での「分かってるよ!」は頭の表面で理解しているだけって感じで、
本当の意味での「分かっているよ!」ではありません。

以前の会社を辞めると決めた時も
「本当にこんなに恵まれた環境で働けるのは
 今のご時世なかなかないのに、いいん?」
と言われました。
自分では後悔しないと思っていましたが、
退職の時にみんなから
「お疲れ!」という言葉や寄せ書きをもらって初めて、
自分は本当にいい会社で働かせてもらった。
と実感できました。

人は、経験しないとなかなか本当の理解に到達できません。
でも、子どもの教育費が必要になったとき、
老後の生活費が必要になったとき、
お金がなくて、本当の意味で「資産運用」を理解しても
後の祭りです。

子どもの教育費も老後の生活費も
今から何年後に必要ななるのか分かります。
今日産まれた子どもが、明日18歳にはならないし、
今あなたが30歳なら、明日65歳にはなりません。

生きていれば必ずぶち当たる壁が、
今から分かっているのであれば、
早いうちから何か手を打つべきではありませんか?

勉強であれば、例え繰り返し失敗しても
挽回できるチャンスはいくらでもありますが、
"お金のいるイベント"はそうそう失敗を挽回できる
チャンスは転がっていません。

今より若返ることは絶対不可能だし、
時間を飛び越えて過去に戻ることも絶対不可能。
お金のことを本当の意味で理解することも大事ですが、
理解は頭の表面でもいいので、ますは行動することが必要です。
 
まずは始める!

始めてから理解するという手段
もあるんですから。

人生でお金のかかる買い物

「人生でお金のかかる買い物」
と言われて頭に思い浮かべるのは
 
・マイホーム
・車
 
などでしょうか。

私は、大学卒業後、
某保険会社のグループ企業の
システム会社に入社しました。
入社してから半年間ずっと研修でしたが、
その合間に、2~3回生命保険や
医療保険の案内がありました。

話をしてくれたのは、ベテランのいわゆる
「保険のおばちゃん」たち。
話の後に、5~6人のグループに分けられ、
丁寧に質疑応答に答えてくれました。
 
ほとんどは、「保険かけとかないと、将来大変やで~」
という具合に不安を煽られ、
同期の多くは、独身にもかかわらず
死亡保障がウン千万の保険契約を
かわしていました。

田中唯保険使いすぎ
 

まぁ、人間誰しも不安を煽られたら
何かに頼りたい気持ちにはなるよね。

みなさんの中にも保険に
加入している人はいると思いますが、
どうしてその保険に入ったか、
はっきりと理由を言える人はいますか?

「なんとなく不安」
「周りが入ったから入らないとだめだと感じた」
と、曖昧な動機ではありませんでしたか?

気軽に保険に入る人が多いですが、
実は保険は、人生の中で
住宅に次ぐ2番目に高い買い物なんですよ!!

例えば、あなたが今30歳で毎月3万円の生命保険に
加入していたとしましょう。
保険料の払い込みが完了するのが60歳だったら
30年間毎月3万円を払い込まなければなりません。

つまり、
30年×12ヶ月×3万円=1080万円!!

毎月3万円積立てるのもなかなか大変ですが、
それが30年も経つと1080万円にもなるんです。

そんなに多くのお金を払うのに、
「なんとなく不安」
「周りが入ったから入らないとだめだと感じた」
という曖昧な動機で「いいよ」といえる人は
どれくらいいるのでしょうか。

保険を全面否定しているのではありません。
万一に備えるための、リスクマネジメントとして、
保険は必要です。
でも、必要以上に保険をかけていたり
訳も分からないのに保険をかけていたりするのは
お金も時間もとってももったいないです。

自分で入った保険、
本当に必要なものなのか
自分に合ったものなのか
今一度考えてみてください。

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プロフィール

大学卒業後、大手保険会社のシステム会社に勤務。その後、結婚・出産を機に現在のFP事務所へ転職。

それまでは、将来のためにお金が必要だという事はなんとなくわかっていたものの、あまり真剣に考えてなかった私。でも、子供が生まれ、『この子を育てるためにいくら必要なのか』という命題にリアルに直面。

なんと大学までにかかる費用は約1500万! 我が家には2人のチビがいるので約3000万です!

現実をつきつけられて、「真剣にお金のことを考えなければいけない」と心を入れ替えました。

子育てに限らず、生きていく中でやはりお金は必要不可欠。なにか起きてから考えて対策を打つのでは遅すぎます。だから、常日頃から、お金に関するアンテナで情報や知識を受信することが大事なんですよ。

このブログは、みなさんの「お金アンテナ」で受信して共感して活かしてもらおうと、私が日々の生活や仕事の中で体験して学んだ「お金の知識」を綴って行こうと思って立ち上げました。

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