「資産運用はリスクのある危険なものだ」
そんなふうに思っている人は
たくさんいるのではないでしょうか。
「リスク=元本割れ」と考えている人は
おそらく、たくさんいると思います。
(元本割れとは、自分が出したお金よりも減ってしまうこと。
例えば、100万円が90万円になってしまうことですね。) 確かに、自分の大切なお金が減ってしまうことはリスクです。
でも、資産運用の世界で「リスク」という言葉が、
「元本割れ」を指すことはあまりありません。
本当のリスクについて話す前に、
根本的なリスクの意味をお話します。
実は、リスクというのは「危険」という意味ではなく、
「ブレる」ということなんです。
冬の終わりごろから夏に向けて天気予報やニュースで
「今年の夏は猛暑になりそうです」
「今年は冷夏になりそうですから、農作物が
値上がりするかもしれません」
農家の方にとって、夏の天候はその年の収穫、
さらには収入に大きく影響を及ぼす要因です。
でも、猛暑であっても冷夏であっても
農作物には大きな影響が出ますよね。
それでも、毎年毎年農家の方は
種を蒔き、水をやり、肥料をやり、
作物が一番おいしく収穫できるよう、
まるで我が子を育てるように、手をかけて育てます。
その年の天候に合った育て方をしているはずです。
それは、猛暑であっても冷夏であっても
作物を最高の状態で出荷し、私たち消費者へ届けるためです。
これを資産運用で考えると、
猛暑になるのか冷夏になるのか
将来のことは誰にも分かりません。
この天候のブレが「リスク」ということです。
そして、収穫できる農作物が「リターン」ということになります。
そう考えると、農家の方はいかにその年の
天候に合わせて(=ブレることに対して)、
農作物の作り方(=どうリターンを得るのか)
を柔軟に対応しているか想像できますね。
資産運用も同じように、リスクに合わせて
どうリターンを得るのかを考えなければなりません。
でも、リスクは軽くすることができるし、
避ける方法もあるんです。
(細かくなるので、後日またお話します!)
では、本当のリスクとは一体なんでしょうか。
農家の方になった気持ちで、
考えてみてください。
考えてみましたか??
本当のリスク。。。
それは、「何もしないこと」!!
最初に農家の方にとって、
夏の天候はその年の収入に影響する要因です、
と書きましたが、本当のリスクは、
猛暑でも冷夏でもありません。
本当のリスクは、種を蒔かず農作物を
作らないことです。
つまり、「何もしない」ということ。
農作物を作らなければ、収入を得ることはできません。
収入源が他になければ、生活ができなくなるでしょう。
生きていく術が他にあればいいですが、
貯金も十分でなく、収入もなければ
文字通り「お先真っ暗」です。
資産運用に限りませんが、
人生において「何もしない」は本当に怖いことです。
みなさんは、「何もしない」ですか?
それとも猛暑でも冷夏でも農作物を作りますか?